捕獲調査概略 その他航海報告

第12回(1999年)南半球産ミンククジラ調査

1.JARPA調査は1999年1月13日から3月31日までの78日間、V区及びVI区西側で実施した。

地図

ミンク鯨



2.目視調査船はミンククジラを1次発見286群995頭及び2次発見45群168頭確認した。 表1には、確認した鯨種毎の群頭数を示した。発見数が多かったのはミンククジラで、ザトウクジラがそれに続いた。
表1. 1998/99年度JARPA,V区及びVI区西側における全鯨種別発見群頭数
  V区   VI区西側
鯨種  
ミンククジラ 875 3205   152 187
ドワーフミンククジラ 2 2   0 0
ミンククジラらしい 37 69   5 5
シロナガスクジラ 7 16   0 0
ナガスクジラ 53 257   6 17
ザトウクジラ 124 247   9 16
セミクジラ 1 1   0 0
ヒゲクジラ類 47 138   1 2
マッコウクジラ 53 55   1 1
ミナミトックリクジラ 19 47   4 6
ミナミツチクジラ 1 5   0 0
アカボウクジラ科鯨類 35 59   3 3
シャチ 42 459   0 0
ダンダラカマイルカ 5 22   0 0
種不明イルカ類 2 5   0 0
鯨種未確認 73 74   14 14




3.目視採集船は、V区で329頭及びVI区西側で60頭の合計389頭(雄247頭、雌142頭)のミンククジラを採集した。これらの個体は全て調査母船の甲板上で生物調査を行った。

1998/99年JARPAの生物調査で収集された記録と標本の概要
調査項目 頭数 調査項目 頭数
  合計   合計
体長計測と性別判定 71 29 100 血清の採集 71 29 100
プロポーションの計測 71 29 100 臍帯血(全血)の採集 - 5 5
外部形態の観察と写真記録 71 29 100 臍帯血(血清)の採集 - 11 11
ダイアトムフィルムの観察と採集 71 29 100 胃内容物の略式記録 71 29 100
脂皮厚の計測(11部位) 71 29 100 各胃内容物の容量及び重量測定 71 29 100
脂皮厚の計測(14部位) 14 6 20 食性分析用各胃内容物の採集 71 29 100
体重の測定 71 29 100 外部寄生虫の観察記録 71 29 100
各臓器及び組織重量の測定 14 6 20 外部寄生虫の採集 7 6 13
DNA分析用組織(筋、肝、心、表皮)の採集 71 29 100 内部寄生虫の観察記録(1胃) 71 29 100
アイソザイム分析用組織(筋、肝、心)の採集 71 29 100 内部寄生虫の観察記録(2胃) 71 29 100
重金属分析用組織(筋、肝、腎)の採集 71 29 100 内部寄生虫の観察記録(3胃) 71 29 100
有機塩素分析用組織(筋、肝、腎、脂皮)の採集 71 29 100 内部寄生虫の観察記録(4胃) 71 29 100
脂肪酸分析用組織の採集 14 6 20 内部寄生虫の観察記録(小腸) 71 29 100
内分泌撹乱物質分析用組織の採集 71 29 100 内部寄生虫の観察記録(肝臓) 71 29 100
安定同位体分析用組織(筋、肝、ヒゲ板)の採集 28 22 50 年齢査定用耳垢栓の採集 71 29 100
泌乳状態観察、乳腺の計測及び組織採集 - 29 29 内部寄生虫分析用第2胃内容物の採集 6 10 16
子宮角の計測及び子宮内膜の採集 - 29 29 年齢査定用鼓室骨の採集 71 29 100
子宮内精子の採集 - 28 28 年齢査定及び形態学用ヒゲ板の採集 70 29 99
卵巣の採集 - 29 29 脊椎骨骨端板(第6胸椎、第3腰椎)の採集 71 28 100
胎仔の外部形態の観察と写真記録 8 6 14 ヒゲ板の計測(長径、短径) 71 29 100
胎仔の性別判定(肉眼観察) 8 6 14 左右ヒゲ板列の計測 71 29 100
胎仔の体長及び体重の計測 8 6 14 脊椎骨の計数 71 29 100
胎仔のプロポーションの計測 7 2 9 肋骨の計数 71 29 100
胎仔の採集 8 6 14 頭骨の計測(最大長、最大幅) 71 28 99
精巣、精巣上体の重量計測と組織採集 71 - 71 頭骨の計測(詳細計測) 0 1 1
精巣、精巣上体のスメア標本 71 - 71 頭骨の採集 0 3 3
尿中精子の採集 46 - 46 全身骨格の採集 0 1 1




4.鯨を殺さずに遺伝子などの形質に関するデータを得るため、体の極一部を採集するバイオプシー調査により、ザトウクジラから30サンプル、シロナガスクジラから2サンプル、ナガスクジラから3サンプルの合計35サンプルのバイオプシー標本を採集した。

バイオプシー



5.ザトウクジラ24群、シロナガスクジラ7群の合計31群に対し、固体識別に有用な体表面の特徴を自然標識として記録するための写真撮影を行った。

自然標識
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