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2009/10年南極海鯨類捕獲調査で得られた調査副産物の販売について


平成22年4月14日
財団法人 日本鯨類研究所

2009/10年南極海鯨類捕獲調査の副産物販売にあたり、今回より新たな販売方法を取り入れると同時に、専用のホームページの公開を通じて、 副産物販売の販売方法をより広く多くの人々に知っていただき、より手軽に鯨肉原料を購入して頂ける環境を整えました。


新たな販売方法とは、以下の3点です。


1−早期割引販売(福岡分は4月15日から、東京分は5月6日から)
2−ナガス鯨を対象とした入札(競売)販売
3−従来の1ケース15kgサイズを小割りした製品の販売

インターネットでの一般販売も検討中です。
それぞれの販売方法の詳細は専用のホームページをご覧ください。
全国の中央卸売市場を通じた販売も従来通り継続します。


1.販売数量

2009/10年南極海鯨類捕獲調査で得られた調査副産物2,045トン(ミンク鯨506頭、ナガス鯨1頭分の鯨肉)を、 国際捕鯨取締条約第8条第2項に則り、下記の区分毎の数量で販売します。


(単位:トン)
ミンク鯨 ナガス鯨
(1) 公益用(地方自治体や学校給食枠等) 334.5 334.5
(2) 市販用 1,690.2 20.8 1,711.0
2,024.7 20.8 2,045.5

市販用は4月15日(木)から販売を開始し、うち市場向けについては、4月28日(水)及び5月20日(木)から卸売市場(各都道府県の中央卸売市場及び一部の地方卸売市場)を通じて販売します。

2.販売価格

今時調査活動については過激な調査妨害を受け、昨年に比べ大幅な生産量の減少となりました。しかし、コスト削減に努め、価格への転嫁を出来る限り避けました。

また、現在の大口購入者割引に加え、期間を限定した特別割引や一部製品の競売を試験導入するなど、取り扱い意欲の向上を期待しています。

3.取得金の利用方法

調査副産物を販売して得られる取得金は、翌年度の鯨類捕獲調査の実施費用等に充当されます。

4.適切な流通の確保

当研究所が販売する鯨製品は、公的な性格を持った調査副産物であり、国民各層に対して公平に、 且つ可能な限り廉価で配分する必要があるとの観点に立って、公正な販売を確保すべく農林水産省総合食料局流通課に流通業者への指導を願うとともに、 水産庁の助言を得て、当研究所も流通各位との販売に関する勉強会等を開催し、より幅広く鯨肉が適正な価格で公平に行き渡るよう努めています。


(参考)第II期南極海鯨類捕獲調査について

南極海における鯨類捕獲調査は、同海域に存在するクロミンククジラ等の資源管理に必要な科学的情報を得ることを目的に実施されており、その成果は国際捕鯨委員会(IWC)等の国際機関において、各国の研究者から高い評価を受けています。

なお、2009/10年調査は平成21年12月14日から平成22年3月20日にかけて実施し、クロミンククジラ506頭とナガスクジラ1頭の標本を採集しました。


2009/10年第二期南極海鯨類捕獲調査(JARPAII) プレスリリース参照

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