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2020年度北西太平洋鯨類資源調査
−調査船の出港について−


2020年7月31日
指定鯨類科学調査法人
一般財団法人日本鯨類研究所


1. はじめに

この度、夏季(8-9月)の北西太平洋における鯨類資源調査を実施します。 昨年7月1日の大型鯨類を対象とした捕鯨業の再開に伴い、北西太平洋における鯨類の資源状態の把握は更に重要度を増しています。 このため、今年度は、イワシクジラ、ニタリクジラ及びミンククジラの資源量推定を主目的として、日本沿岸を含む北西太平洋の広い海域において、調査船3隻(調査員6名)を動員した一斉目視調査を行います。 こうした大規模な調査は、2008年以来12年ぶりになります。 さらに、今回の調査では、科学的知見に基づく国際的な鯨類の資源管理に貢献するため、ナガスクジラやザトウクジラ及び希少種であるシロナガスクジラやセミクジラを含むヒゲクジラ類の分布状況や系群構造把握のための情報収集も行います。


2.調査の概要

目視調査、バイオプシー(皮膚標本採取)、衛星標識装着などの非致死的調査を実施します。 調査海域は、北緯35度以北、日本沿岸から東経170度までの北西太平洋の一部海域(図1)です。 勇新丸及び第三勇新丸は7月31日に石巻港を出港して9月24日に塩釜港へ帰港、第七開洋丸は8月5日に八戸港より出港して9月18日に久里浜港へ帰港します。

調査海域図

図1.2020年北西太平洋鯨類資源調査における調査海域。勇新丸(YS1)は東経150~160度、北緯40~48度の一部海域(赤色の海域)、第三勇新丸(YS3)は東経150~170度、北緯35~40度(青色の海域)、第七開洋丸(KY7)は東経140~150度、北緯35~43度の一部海域(緑色の海域)を調査する。


3.調査団の編成
3.1. 調査海域:

調査実施機関 指定鯨類科学調査法人 日本鯨類研究所


3.2 調査船と乗組員数、計52名

目視専門船 勇 新 丸 (724 トン 葛西 英則 船長以下 16 名)

目視専門船 第三勇新丸 (742 トン 大越 親正 船長以下 16 名)

目視専門船 第七開洋丸 (649 トン 佐々木 安昭 船長以下 20 名)


3.3. 調査員

吉田 崇 (日本鯨類研究所 資源管理部門チーム長)

磯田 辰也(日本鯨類研究所 資源生物部門主任研究員)

高橋 萌 (日本鯨類研究所 資源管理部門研究員) 他3名


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