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南極海鯨類捕獲調査(JARPA)の概要

JARPAとは?   ・ 目的   ・ 調査海域・標本実数・総探索距離・使用船舶   ・ 科学的貢献   ・ 成果   ・ 資料


JARPAとは?

国際捕鯨委員会(IWC)は1982年に、鯨類資源に関する科学的知見が不確実だとして、1986年から商業捕鯨の一時停止措置(モラトリアム)を実施することを決定しました。 このモラトリアムは、鯨類資源に関する科学的知見の不確実性を理由に導入されました。 JARPAは、科学的データを蓄積し、この不確実性を取り除くために開始されました。 1987/88年から2年の予備調査を経て、2004/05年まで実施した16ヶ年に及ぶ鯨類調査であり、日本政府の許可と支持を受けて日本鯨類研究所が実施しました。


目的

資源管理に有用な生物学的特性値(自然死亡率、加入率など)の推定

南極海生態系の中で鯨類の果たす役割の解明

環境変動が鯨類資源に与える影響の解明(第7次調査から加えられました)

鯨類系統群の分布範囲及び分布境界の確定(第8次調査から加えられました)


調査海域・標本実数・総探索距離・使用船舶

計画標本数は、1987/88年から1994/95年までの調査は300(±10%)頭、1995/96年から2004/05年の調査は400(±10%)頭。

JARPA調査海域図

年度 調査海域 標本実数 総探索距離 使用船舶
1987/88 IV区の一部 (105°E-115°E) 273 8,482.4マイル 第3日新丸、第1京丸、第25利丸
1988/89 V区の一部 (168°E-180°) 241 9,614.2マイル 第3日新丸、第1京丸、第25利丸、第18利丸
1989/90 IV区 (70°E-130°E) 330 17,094.4マイル 第3日新丸、第1京丸、第25利丸、第18利丸
1990/91 V区 (130°E-170°W) 327 14,759.9マイル 第3日新丸、第1京丸、第25利丸、第18利丸
1991/92 IV区 (70°E-130°E) 288 18,204.5マイル 日新丸、第1京丸、第25利丸、第18利丸
1992/93 V区 (130°E-170°W) 330 13,492.3マイル 日新丸、第1京丸、第25利丸、第18利丸
1993/94 IV区 (70°E-130°E) 330 17,932.6マイル 日新丸、第1京丸、第25利丸、第18利丸
1994/95 V区 (130°E-170°W) 330 14,038.6マイル 日新丸、第1京丸、第25利丸、第18利丸
1995/96 III区東及びIV区東 (35°E-130°E) 440 21,455.5マイル 日新丸、第1京丸、第25利丸、第18利丸
1996/97 V区及びVI区西 (130°E-145°W) 440 17,755.6マイル 日新丸、第1京丸、第25利丸、第18利丸
1997/98 III区東及びIV区 (35°E-130°E) 438 21,598.4マイル 日新丸、第1京丸、第25利丸、第18利丸
1998/99 V区及びVI区西 (130°E-145°W) 389 7,494.0マイル 日新丸、勇新丸、第1京丸、第25利丸
1999/2000 III区東及びIV区 (35°E-130°E) 439 16,341.5マイル 日新丸、勇新丸、第1京丸、第25利丸
2000/01 V区及びVI区西 (130°E-145°W) 440 20,484.1マイル 日新丸、勇新丸、第1京丸、第25利丸
2001/02 III区東及びIV区 (35°E-130°E) 440 19,767.4マイル 日新丸、勇新丸、第1京丸、第25利丸
2002/03 V区及びVI区西 (130°E-145°W) 440 18,126.2マイル 日新丸、勇新丸、第1京丸、第2勇新丸
2003/04 III区東及びIV区 (35°E-130°E) 440 19,287.4マイル 日新丸、勇新丸、第1京丸、第2勇新丸
2004/05 V区及びVI区西 (130°E-145°W) 440 18,712.0マイル 日新丸、勇新丸、第1京丸、第2勇新丸

成果


資料

調査計画

クルーズ・レポート

特別許可レビュー

科学論文リスト

科学的貢献

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パンフレット

・南極鯨類捕獲調査(JARPA)   低画質(553KB)  高画質(4.2MB)

南極海鯨類捕獲調査の目指すもの. 藤瀬良弘. Biophilia 6(2). 2010.

「南極海のクロミンククジラが痩せてきた 一つの解析結果発表に至るまで」 小西健志著. 鯨研通信445号. 2010/3.

「南極ロス海生態系の開洋丸/JARPA共同フィールド調査の最前線報告と展望−「環境−餌生物−捕食者」の生態的関連アプローチを求めて−」 永延幹男著. 鯨研通信441号. 2009/3.

「資源量推定法と南極海鯨類捕獲調査(JARPA)への適用」 袴田高志著. 鯨研通信439号. 2008/9.

「IWC/JARPAレビュー報告」 藤P良弘著. 鯨研通信438号. 2008/6.

「遺伝的解析に基づくナガスクジラの海洋間の系統関係」 後藤睦夫著. 鯨研通信434号. 2007/6.

「今、南極海で何がおきているか」 藤P良弘著. 鯨研通信429号. 2006/3.

「南極海鯨類捕獲調査(JARPA)における調査方法とその調査項目について」 西脇茂利著. 鯨研通信427号. 2005/9.

「南極海鯨類捕獲調査(JARPA)における生物学的特性値の推定−特にクロミンククジラの性成熟年齢について−」 銭谷亮子著. 鯨研通信427号. 2005/9.

「南極海産ミンククジラの精子と精巣機能」 茂越敏弘著. 鯨研通信410号. 2001/6.

「1998/99年度南極海鯨類捕獲調査(JARPA)概要」 西脇茂利著. 鯨研通信405号. 2000/3.

「計量魚探を用いた餌生物現存量調査の鯨類調査への導入について」 村瀬弘人著. 鯨研通信405号. 2000/3.

「JARPA調査において採用されているランダムサンプリング法と今後の課題−より代表性のある標本の収集を目指して−」 藤P良弘著. 鯨研通信402号. 1999/6.

「1996/97年及び1997/98年度鯨類捕獲調査(JARPA)概要」 西脇茂利著. 鯨研通信399号. 1998/9.

「JARPA往復航海における南半球中低緯度鯨類目視調査の概要」 松岡耕二著. 鯨研通信397号. 1998/3.

「南極海鯨類捕獲調査(JARPA調査)結果と今後の課題−JARPAレビュー会合報告−」鯨研通信396号. 1997/12.

「ヒゲクジラ類、特に南半球産ミンククジラの食性と摂餌量について」 田村力著. 鯨研通信396号. 1997/12.

「JARPAで採集した皮膚バイオプシー標本に基づくザトウクジラとシロナガスクジラに関する遺伝学的研究」 ルイス A. パステネ著. 鯨研通信394号. 1997/6.

「1995/96年度南極海鯨類捕獲調査(JARPA)の航海報告(II)」 西脇茂利著. 鯨研通信392号. 1996/12.

「1995/96年度南極海鯨類捕獲調査(JARPA)の航海報告(I)」 西脇茂利著. 鯨研通信391号. 1996/9.

「南極海における鯨類捕獲調査活動の実際」 西脇茂利著. 鯨研通信388号. 1995/12.

「南半球産ミンククジラの耳垢栓と年齢査定」 銭谷亮子著. 鯨研通信386号. 1995/7.

「鯨類捕獲調査の経緯について」 長崎福三著. 鯨研通信373号. 1988/6.


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