本研究室では、年齢・体長組成、成熟年齢・体長、妊娠率、死亡率など、クジラの繁殖と生存に関連する生物学的パラメータの分析を行っています。これらの生物学的パラメータの一部は、資源解析研究室がクジラの系群の状態を評価・決定するために用いる個体群動態モデルに利用されています。
生物学的パラメータの推定に用いられるサンプルには、年齢査定のための耳垢栓、性成熟度の判定および繁殖歴の推定のための精巣および卵巣、生殖研究のための胎児、成長研究のための体長などがあります。本研究室では、これらの致死的標本に基づいて、サンプリング方法と分析手法の改善にも取り組んでいます。
遺伝生態研究室と連携し、バイオプシー標本のエピジェネティクス解析による年齢推定技術の開発を進めています。また、環境科学研究室と協力して、バイオプシー標本のプロゲステロン濃度から雌の繁殖状況を推定する技術や、鯨の眼球試料を用いたアスパラギン酸ラセミ化(AAR)法による年齢推定技術の開発も進めています。