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資源量推定研究室


本研究室は、北太平洋中・西部および南極海インド並びに太平洋海域における大型鯨類の資源量推定のための船舶を用いた目視専門調査の設計と実施を担当しています。資源量推定は、ディスタンスサンプリング法を用いた「デザインベースアプローチ」によって定期的に行われます。また、「モデルベースアプローチ」として空間モデルを用いて、対象海域全体の資源量推定や密度・資源量と環境変数の関係性の解析も行います。調査の設計と実施、ならびに資源量推定のための解析手法は国際捕鯨委員会科学委員会(IWC/SC)のプロトコルとガイドラインに準拠しています。


北西太平洋における調査および資源量推定の主な対象種は、ミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラとナガスクジラです。これらは、日本の排他的経済水域(EEZ)における持続可能な商業捕鯨の対象種です。これら鯨種はそれぞれ分布と回遊パターンが異なるため、本研究室では毎年、通常は春から夏の摂食期または回遊回路において、特定の種を対象とした目視調査を計画しています。これら4鯨種の新たな資源量推定には約6年間の期間が必要となります。


調査中には、捕獲対象種以外の目視データも収集され、これらのデータはそれら鯨種の資源量推定に使用され、過去の商業捕鯨後の時系列的傾向と回復状況をモニターしています。


さらに本研究室は、他の研究室と連携しながら鯨類の資源量推定のための新たな手法の開発も行っています。その一つが、遺伝子データを用いた標識再捕法です。近年、遺伝的個体識別や血縁関係推定に基づく資源量推定手法がいくつか報告されており、本研究室では資源分類研究室と連携してこれらの手法の検討を進めています。加えて、洋上で鯨類を識別する音響技術の開発も進めています。


資料

・日本鯨類研究所における資源量推定方法について. 高橋 萌. 鯨研通信第490号. 2021/6.

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